【フェブラリーＳ】伏兵トネールで獲れ～る“とにかく馬が凄く充実”

Ｇ１制覇を虎視たんたんと狙う伏兵タガノトネール

　【Ｇ１ドキュメント＝１８日】史上初のＪＲＡ同一Ｇ１・３連覇を狙うコパノリッキーや、ドバイワールドＣ参戦を視野に入れるノンコノユメが注目を集めるフェブラリーＳだが、岡崎は人気馬から伏兵までさほどの実力差はないと考えている。その中でタガノトネールが人気の盲点になっている。

　注目は前々走の武蔵野Ｓ。今回と同じ東京ダート１６００メートルでノンコノユメから鼻差の２着。モーニンとグレープブランデーには実際に先着している。調教パートナーの野田助手は「当時はノンコノユメの方が１キロ背負っていましたし、“人気は”こんなものじゃないですか」と謙遜するが“結果は”分からない。事実、仕上がりには胸を張る。

　「追い切りの動きは良かったですよ。前走を使ってから、馬がしっかりしてきました。普段の行きっぷりからして違いますし、上積みを感じますね」

　評価を落としている最大の要因は、休み明けの前走根岸Ｓだろう。２番手から押し切りを図ったが、あっさりとモーニンにかわされて０秒６差の４着。確かに見栄えのしないレースぶりだったが、当時は逃げたシゲルカガが早々と失速。後続の目標になる損な立ち回りだった。一転、今回はコパノやコーリンといった先行勢を見ながら、理想的なレースができそうだ。

　「普段の行きっぷりなら１２００メートルでも…と思えるぐらいだから、瞬発力勝負よりはペースが速くなる方がいいです。とにかく馬が凄く充実しているし、相手は強いけど楽しみです」

　野田助手の意気込みがヒシヒシと伝わってくる。最後の直線、見せ場以上のシーンが期待できそうだ。