別府、頼もしさも輝きもUP

[ 2016年2月19日 05:30 ]

 【地方競馬です!!】JRAで16年ぶりに女性の藤田菜七子さんが騎手免許を取得。空前の“菜七子フィーバー”が起こる一方、4日に行われた「NARグランプリ2015」表彰式では、2年ぶり7回目の優秀女性騎手賞に輝いた別府真衣騎手(28=高知)が貫禄たっぷりのほほ笑みで観客を魅了した。

 20代の女性に「貫禄」とは真衣騎手に膨れられるかもしれないが、5年前に「女性騎手のホープ」と記事にしたときより、海外やJRAでも騎乗して自信を付けた表情は輝きを増した。いまや国内女性騎手のトップを走る存在。地方通算581勝(18日現在)を挙げ、いよいよ626勝の女性騎手国内最多勝記録を持つ宮下瞳騎手(11年引退)の背中も見えてきた。

 その宮下元騎手が今年、再デビューを目指しているとあって周りが騒がしくなってきたが、真衣騎手は「率直に瞳さんは凄い。記録は意識しないわけではないけど、やっぱり自分のペースで」と変わらぬ自然体を貫く。「それより昨年後半から乗っててしっくりくるようになった。今のいい流れを続けて、今年は自己最多の年間82勝(07年。15年は71勝)超えが目標」。超えるべきは自分自身。そう話す姿に以前の初々しさはもうない。力強く進む真衣騎手の背中が頼もしく見えた。 (秋田 麻由子)

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2016年2月19日のニュース