【チャンピオンズC】レジェンド 藤原英厩舎の強さの源は「信じる」

[ 2015年12月2日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=1日】調教開始2時間前の午前5時、寺下は調教スタンドにいた!?香港国際競走に出走する日本馬の国内最終追いをチェックするためだ。真っ暗の中、各馬が調整を終えたのを確認すると寺下も検疫厩舎に向かった。

 厩舎の前で“張り込み”を始めると、その直後に3頭出し(ストレイトガール、ステファノス、フィエロ)の藤原英師が車で登場。「具合は、みんないいよ」と指揮官の表情は明るい。その3頭全てが既に香港遠征を経験済み。「今回は馬も人も余裕を持って行ける」と手応えを口にした。

 話題は海外から国内へ。今週末のチャンピオンズCには古豪ローマンレジェンドを送り込む。「1回使って具合はいいよ」と上積みを強調。骨折明けのみやこS(3着)は、58キロの重量を背負ってタイム差なしに踏ん張った。「条件は前走よりいい。相手が強くなって、着順にどう影響するかやな」と感触を語った。

 昨年の当レースは好位から積極的に動き3着、同じ中京ダート1800メートルの12年ジュライSでも6馬身差の圧巻V。「レコード(当時)を出している。舞台は合う」と適性を口にした。

 昨夏のエルムSから勝利は遠ざかっているが、7歳となった今年も一線級相手に善戦。「全盛期は過ぎているやろうけど、(馬を)信じてつくっていくしかないやろ」と指揮官。“勝負師”の鋭い視線を、寺下は見逃さなかった。大舞台での勝負強さには定評がある藤原英厩舎。今回も軽視はできないと、心に決めた。

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2015年12月2日のニュース