【マイルCS南部杯】ウォーリア進化の連覇!次はJBCスプリント

[ 2015年10月13日 05:30 ]

南部杯連覇を飾ったベストウォーリア

 ダート交流G1「第28回マイルCS南部杯」が12日、岩手・盛岡競馬場で行われ、単勝1・3倍の断然人気ベストウォーリアが快勝して連覇達成。7月のプロキオンSに続く連勝で通算5度目の重賞タイトルを手にした。優先出走権を獲得したG1・JBCスプリント(11月3日、大井1200メートル)へ向かう予定。JRA勢の優勝は13年連続19回目。地方馬最先着はポアゾンブラック(北海道)の5着だった。

 厳しい展開を自力で切り開いた。好スタートの福永・ベストウォーリアは主導権を争う3頭の直後4番手。後続馬が外からプレッシャーをかけてきた。「まだ早いのになあ。1番人気だからやむを得ないか…。たぶん外は下がっていく」。鞍上は落ち着いていた。

 半マイル通過45秒7、前半5F57秒9のハイペース。4角で先頭に並びかけ、逃げ粘るタガノトネールを残り200メートルで捉えた。徐々に差を広げ、2馬身抜け出す会心のG1・2勝目だ。「負けられない一戦。しっかり勝ち切ってくれたのが能力の証明」。福永はホッとした様子でパートナーを称えた。

 南部杯1着馬はJBCクラシックと同スプリント両方の優先出走権利を得る。昨年(盛岡)は2000メートルのクラシックに挑み1秒1差5着、続く1800メートルのチャンピオンズCは1秒差11着。今年は新馬以来となる1200メートル(スプリント)に照準を合わせた。

 「最終的には本質が出るもの。もともとスプリンターだと思っていた。古馬になってそれが出てきた」と石坂師。新馬Vの手綱も取った福永は「ペースの違いで置かれるかもしれないが、スタートはいいし、後ろから切れる脚も使える。面白い」と冷静に語った。充実の5歳馬が新たな道へ大きな弾みをつけた。

 ◆ベストウォーリア 父マジェスティックウォーリア 母フラテーシャスミス(母の父ミスターグリーリー) 牡5歳 栗東・石坂正厩舎 馬主・馬場幸夫氏 生産者・米国バックポンドファーム 戦績20戦9勝(地方6戦2勝) 総獲得賞金3億2999万円。

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2015年10月13日のニュース