平山真希師「馬に合わせて」勝ち鞍アップ

[ 2015年9月4日 05:30 ]

平山真希師

 【地方競馬です!!】厩舎開業5年目に突入した浦和の女性調教師、平山真希師(35)が順調に勝ち鞍を増やしている。7月3日には川崎競馬で通算100勝に到達。初出走初Vデビューが11年8月8日だった。「4年たつ前に決めたいと思っていました。間に合いましたね」

 注目すべきは昨今の躍進ぶりだ。14年は浦和24勝で2位(1位は小久保師の95勝)、南関東37勝17位。今年は3日現在、浦和2位の24勝(小久保師49勝)、南関36勝でトップ10入りしている。「開業からずっと同じペースでやっていて…。その積み重ねです」と振り返る。馬主との関係が広がり、スタッフもレベルアップ。好循環の波に乗った。変わらぬ信条は「馬に合わせて。体調が悪いのに走ってもいい結果は出ません」。千葉県内の育成牧場で生まれ育ち、00年から10年以上ジョッキーを務めた師は、にこやかに語った。

 南関には、記録が残る範囲でただ一人、国内女性調教師として平地300勝を超え、05年にはミライでS1桜花賞を制した先輩・安池成実師(川崎)がいる。「最近は馬主さんにも“重賞は?”と言われたりもするのですが、巡り合わせもあるので…。もちろん意識はしていきたい」。平山師はこれからも着実に一歩ずつ進んでいく。(池田 裕文)

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2015年9月4日のニュース