【札幌記念】ラキシスしまい重点5F69秒3 前走より10キロ絞り雪辱

[ 2015年8月20日 05:30 ]

同厩のエックスマーク(右)と併せ馬で追い切ったラキシス

 サマー2000シリーズ第4戦「第51回札幌記念」の追い切りが19日、札幌、函館競馬場で行われ、函館では昨年エリザベス女王杯Vのラキシスが力強い脚さばきで好調をアピールした。

 ラキシスは今年に入り大阪杯(前走比+10キロ)、宝塚記念(同+10キロ)とカイバ食いの細さが解消されパワーアップ。きゃしゃな体つきだった昨年と違い、この日も凄みが増した力強いフォームを見せつけた。

 最終追いはWコースへ。僚馬のエックスマーク(6歳オープン)と併せ、しまい重点に5F69秒3。テンはゆっくりと入り相手を6馬身前に置く形で、チップを軽やかにはね上げながら徐々に加速。4角入り口で内側からスッと並び掛けると、直線は鞍上の手が動かぬままラスト12秒6の脚で併入に持ち込んだ。稽古役を務める辻野助手は好感触を伝える。

 「相手が仕掛けた分、最後は並ぶ形になったが動きや気持ちの入り方は良かった。函館に入ってからはコースで長めの距離を乗って、しっかりと負荷を掛けてきた。今朝の追い切り後も息の乱れはなかったし、体はできています」

 前走・宝塚記念は自慢の瞬発力は鳴りを潜め8着に終わった。辻野助手は「この馬の切れを出すためには結果的にシャープな体の方が良かった」と前走を回顧したうえで、「今回は大阪杯(468キロ)と同じぐらいの体つき」と万全の態勢で巻き返しを期す。

 今回は初めての洋芝コースで、適性の有無が鍵を握る。「昨年のエリザベス女王杯(1着)も荒れた芝で走っている。大跳びだが器用な競馬もできるので、スムーズに流れに乗れれば小回りもこなしてくれると思う」。昨秋の女王が真夏の“スーパーG2”を制し、実りの秋へ弾みをつける。

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2015年8月20日のニュース