片平巧さん追悼セレモニー 船橋代表・永井「オート盛り上げます」

[ 2015年6月4日 05:30 ]

片平巧さんの献花台に花束を供えるファン

 5月20日に49歳で死去したオートレース界のカリスマ・片平巧さんの追悼セレモニーが3日、千葉県の船橋オートレース場で行われた。

 オートの女神も涙ぐんでいるかのような雨の中、選手や関係者約130人、ファン約400人が参列し、故人との別れを惜しんだ。式典では選手を代表して船橋支部長の永井大介(38)があいさつ。「片平さんの圧倒的な強さ、その走り…。自分をはじめとした選手、関係者、多くのファンの方々が魅了され、そして影響を受けました。何度も一緒に走った船橋で、片平さんが愛したオートレースを今後も盛り上げていきます。同時に精いっぱい、レースで恩返しできればと思います。片平さん、ゆっくり休んでください」と語りかけると周囲からすすり泣きが漏れた。その後、喪章を着用した選手、関係者、ファンが黙とうし、故人の冥福を祈った。

 市原市から来たファン歴25年の60代女性は「最初に見た時の片平さんのきれいな走りに引き込まれました。ずっと雲の上の存在でしたが昨年、イベントで親しく話してくれました。彼の代わりになる選手はいません。もっと走ってほしかった」と早すぎる死を惜しんだ。ファン歴22年、川口市の男性(42)は「97、98年頃、セア(現在使用中の競走車)になって勝ちまくっていた当時を知っているので本当に残念でなりません」と肩を落とした。

 船橋オートレース場は7日まで、場内に献花台を設置。さらに、片平さん在りし日のレースVTR放映や、故人使用のヘルメット、競走車などを展示する。

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