【児島・マスターズC】田頭、F2でもスタイル貫き突っ込む

[ 2015年4月16日 05:30 ]

F2でも3位タイと好位置につける田頭

 プレミアムG1「第16回マスターズチャンピオン」は準優進出戦を導入しているため、16日に早くも予選最終日を迎える。無敵のパワーで3連勝をマークしている今村豊(53=山口)が単独首位。48歳ルーキー組でトップに立ったのは田頭実(福岡)。F2のハンデを抱えながらも8・67で3位タイ。打倒・今村豊のためにも、少しでも上位で予選を突破したいところだ。

 48歳マスターズデビュー組でトップに立ったのが田頭。熊谷と並ぶ8・67をマークし上位での予選突破が見えてきた。

 99年の若松オーシャンカップのヒーローインタビューが印象に残っている。頬のコケた田頭が言った「ラーメンが食べたい…」のひと言。4000万円の賞金を手にしながら、真っ先にやりたかったことは一杯のラーメンをすすることだったのだ。地元・若松でひと旗揚げたかった田頭の“本気”に、ライバルたちは震え上がっていた。そして04年の福岡ダービーで2度目のSG制覇、05年の若松DCではF3のハンデを抱えながらトップスタートでまくり差し、4度目のG1制覇。“伝説の人”となった。

 今でも自分のスタイルは崩していない。F2持ちは、もはや慣れっこ。前検日には「勘が合えば0台行く」と強気な姿勢をアピール。自身初の出力低減モーターということで「足は伸び型でいいが、体感やスタートが把握できていない」と戸惑いもあるが、それでも成績はばっちりとまとめている。逆境に強い田頭が爆発寸前だ。

 得点率トップは3連勝の今村豊。スタート力やターン技術など総合力トップの今村豊がエース機と組んだことにより、別格のパワーと化している。2位にはSG戦線に帰ってきた西山。強力な気配ではないが、近況のリズムを示す的確な運びで、ここまで大崩れがない。ほか目立っているのが矢後、倉谷、富山、女子では山川と渡辺が粘りのレースで6・00をマーク。予選突破が狙える位置につけた。

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2015年4月16日のニュース