【皐月賞】2歳王者ダノンプラチナ、別格4馬身先着!蛯名V2態勢

[ 2015年4月16日 05:30 ]

Wコースでアンブリッジローズ(左)を一瞬で大きく引き離したダノンプラチナ

 2歳王者ダノンプラチナが貫禄を見せつけた。未明までの雨をたっぷり含んだWコースでアンブリッジローズ(5歳1000万)を2馬身追走。直線で内に入ると、力強く加速。手綱がわずかに動いた程度でパートナーを豪快に4馬身引き離した。騎乗した蛯名は「凄く良くなったという感じはしないけど、ギアは1段上がった印象。体の緩さがだいぶ取れてきた。思い通りにいくのは難しいものだけど、順調にきているのが何より」と真顔で切り出した。

 今年初戦のスプリングSは3着。上位2頭には屈したが、初の1800メートル&中山は無難にクリアした。国枝師は「競馬そのものは満点。伸びが一息だった理由が休み明けなのかは分からないけど、使って動きも良くなっているし、1F延びても大丈夫だと思う」と確かな手応えを得ている。

 父譲りの剛脚でつかんだ朝日杯FS。使うたびに上昇カーブを描いた2歳の航跡を考えれば、前進はあっても後退はない。昨年はイスラボニータでこのレースを制した蛯名は「前走は課題の一つだった距離も上手にこなしてくれた。今回は1F延びるしメンバーも強くなる。次のダービーもあるので結果を出しつつ、向かえれば。今年はチャレンジャーとして頑張ります」と前哨戦の結果も踏まえ、謙虚に決意を語った。父子制覇で皐月賞を突破できれば、その先のダービーではさらに夢が広がる。46歳蛯名には意義深い3冠初戦だ。

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