【皐月賞】キタサンブラック サブちゃん10度目の正直へ万全追い!

[ 2015年4月16日 05:30 ]

無敗Vで祭りだ!!浜中を背にCWコースを併せ馬で追い切ったキタサンブラック

 「第75回皐月賞」の追い切りが15日、美浦、栗東トレセンで行われた。栗東組では歌手・北島三郎が馬主で注目を集めるキタサンブラックが併せ馬で先着、操縦性の良さを見せつけて万全の態勢をアピールした。3頭出しとなるブラックタイド産駒の総大将がG1タイトルに王手をかけた。なお同レースは16日に枠順が確定、17日から前売りされる。

 非凡なレースセンスを感じさせる最終追いだった。“西の3戦3勝”キタサンブラックは先週と同じく新コンビの浜中を背にして、朝一番のCWコースへ。3頭併せの最後方からゆったりと進めたが、行きたがるそぶりはこれっぽっちも見せない。ラスト1Fでメイケイヘリオス(3歳未勝利)が脱落すると、そこからスノーストーム(5歳500万)との“一騎打ち”。とはいえ手応えの差は明白だ。馬なりキタサンがいっぱいのスノーに対して終始首差のリードを保ち、そのままフィニッシュ。浜中は3歳馬離れした乗りやすさに舌を巻いた。

 「もともと乗りやすいイメージで、北村宏さんにもそう聞いていたんですが、実際に乗りやすいですね。大きな馬で体は緩い印象ですが、落ち着きがあって精神的に強い。そこが操縦性の良さにつながっているんでしょう」

 もちろん、状態にも太鼓判を押す。前夜からの雨で水分をたっぷりと含んだ不良馬場も何の、手綱を動かすことなく6F81秒6~1F12秒0。出来の良さが時計にもはっきりあらわれている。

 「先週は1頭になるとフワッとしていたけど、きょうは集中して走っていました。これなら安心してレースに行けますね」

 過去3戦は3、9、5番人気と伏兵扱いだったが、今回は先行勢で最も注目される存在。当然、マークもきつくなるが、浜中には戴冠のイメージが出来上がりつつある。

 「切れる馬じゃないし、前走のような形で。器用さを生かしたいですね」

 清水久師は「細かいことは言わずにジョッキーに任せます。追い切りに乗って感触をつかんでくれているでしょうし、何も心配していません」と浜中に全権委任する。舞台はトリッキーな小回り中山2000メートル。持ち味のセンスと持久力を生かして、3歳No・1の座を射止めてみせる。

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2015年4月16日のニュース