【ダービー卿CT】モーリス重賞初Vへ万全!戸崎「今回も十分通用」

[ 2015年4月3日 05:30 ]

2頭併せで追い切ったモーリス(手前)。悲願の重賞初Vへ、手応え抜群だ

 美浦では中山メーン「第47回ダービー卿CT」に出走するモーリスの最終追い切りが行われ、迫力ある脚さばきを披露した。

 3連勝での重賞初Vを狙うモーリスの最終追いは、いつも通りWコースでの併せ馬。向正面を流し半マイル(4F)から計時する、堀厩舎の定番パターン。マローブルー(4歳500万)を2馬身後方から追走。直線入り口で内から馬体を併せ、馬なりのまま併入に持ち込んだ。派手さこそないがスピード感十分な身のこなし。橋本助手も「サラッと流した程度だが動きは問題なし。体調面の不安もない」と納得の表情だ。

 スプリングS4着、シンザン記念5着など3歳の早い時期から能力の片りんを見せていたが、4歳となった年明けから本格的に素質が開花。休み明けだった1月の若潮賞を快勝して臨んだ前走のスピカSが圧巻。出遅れて最後方からの競馬。5F通過が63秒4のスローペース。先行した2頭が粘り込む前残りの流れの中、モーリスは4角を回り切っても最後方のまま。万事休すと誰もが思ったが、そこから大外に持ち出すとエンジン噴射。前を行く10頭を並ぶ間もなくのみ込み、豪快に突き抜けた。

 前走から引き続いて手綱を取る戸崎は「あの位置からでも十分に届く手応えはあった。自信を持って乗っていた」と振り返る。ただ、前走は準オープンで今回は重賞。相手は確実に強化される。鞍上は「能力的には今回も十分通用する」とした上で「ゲートさえスムーズに出てくれれば」と話す。中間はゲート練習を行っているが「練習ではチャカチャカしたところを一切見せない」と橋本助手。「あとは本番でうまくいけば」と祈るように送り出す。

 裏を返せば、課題らしい課題はゲートだけ。スタートを決め、好位で運んで、あっさりタイトルを獲得するようなら、もう本物。さらなる飛躍の大きなステップとなるか。モーリスの将来にとっても重要な一戦だ。

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2015年4月3日のニュース