父子リーディングへ 蛯名師前進

[ 2014年11月28日 05:30 ]

蛯名師

 【地方競馬です!!】念願の父子TCKリーディングトレーナーへ、蛯名雄太師(37)が着実に前進している。10年秋に開業し、大井での勝ち鞍は11年20勝(19位)、12年24勝(16位)、13年28勝(9位)。そして今年は27日終了現在で39勝を挙げ2位に付けている。

 「毎年、去年よりも上を、が目標。大変なことだけど親父もそうでしたから」。父は99、02~05、09年と6度も大井リーディングを獲得し、10年5月に死去した末五郎師。98年にはゴールドヘッドで羽田盃も制した名伯楽だった。

 ステップアップした今年は「リズム、サイクルのようなものが何となくかみ合ってきた。成績と結び付いているかどうかは分からないけどね」と蛯名師。手探りだった頃や、以前なら戸惑ったことにもすんなり対応できるようになった。調教師という仕事の流れをつかんできたと言うべきか。さらにオーナーの応援、スタッフの努力、亡き父への感謝の思いもあるという。

 父の教えは数知れないというが「一言で表すなら“教えてくれるのは馬だから”でしょう」。観察したり、触ったり、乗ったり。その上で人が考える。その中から何か答えが導き出されていくのだろう。 (池田 裕文)

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2014年11月28日のニュース