【オークス】ハープスター2冠確信!OP古馬牡馬を圧倒12秒1

[ 2014年5月22日 05:30 ]

2冠へ視界良好!!自慢の加速力で、ユニバーサルバンク(右)をあっさり突き放したハープスター

 ハープ、2冠へ万全!牝馬クラシック第2戦「第75回オークス」の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。栗東では桜花賞馬ハープスターが圧巻の動きを披露。オープンの古馬牡馬に楽々と1馬身先着し、牝馬2冠制覇へ臨戦態勢を整えた。同レースは22日、枠順が確定する。

【オークス】

 調教スタンドの視線が一斉に注がれた最終追い切りで、桜花賞馬が絶好の動きを披露した。

 ハープスターはユニバーサルバンク(6歳オープン)とCWコースで併せ馬。道中は1馬身先行して抑え切れないくらいの手応えで3、4コーナーをスムーズに回っていく。今にもハジけそうな雰囲気で直線に向くと馬 体を併せた追い比べからグンと加速。ラスト1F、グイグイ伸びて1馬身先着でゴールを駆け抜けた。ほぼ馬なりで刻んだタイムは6F83秒3~12秒1をマークした。

 動きを見届け、時計を確認した松田博師は「調教でも動いたり動けなかったり、トボけたところがあるんだけど、こんなに動いたのは久しぶり。体つきも良くなっている」と力強い口調で切り出した。

 昨年12月の阪神JFは惜しくも2着に敗れたが、今年に入ってチューリップ賞を快勝。前走・桜花賞は4コーナー18番手から、上がり3F32秒9と桁違いの末脚を繰り出して桜の女王に輝いた。並の馬なら絶望的と思えるポジションでもキッチリとモノにするあたり、身体能力は相当。だからこそトレーナーはあれこれ上積みを求めることもなく「順調なのが一番。維持してくれたらそれでいい」と言い続けてきた。

 追い切りを終え、スタンドから厩舎に戻ろうとした松田博師に悲しい知らせが届いた。体調を崩してトレセン診療所に入院していた同厩舎の全兄ピュアソウル(5歳500万)がこの日の朝、息を引き取った。志半ばでターフを去った兄の分も、この血統に寄せられる期待を妹が背負っていく。

 師は「馬場も枠順も関係ない。(前に)行ってバテたら悔いが残るし、この馬の競馬をするだけ。それで負けたら仕方がない」と持ち味の末脚を生かす構え。直線で勝負を決める。トレーナーの表情には一切、迷いはなかった。

続きを表示

2014年5月22日のニュース