【オークス】控えめ一変?好配当使者パシフィックギャル

[ 2014年5月22日 05:30 ]

坂路でニシノミチシルベ(右)と併せて追い切るパシフィックギャル

 【G1ドキュメント=21日】激しい雨の中、21日朝の美浦では、11頭と“多数派”になったオークス出走関東馬が次々と追い切られた。鳥谷越は1頭の芦毛馬の最終調整を見届けるため、坂路モニターの前に陣取った。元日付のクラシック予想で「オークス候補」に指名したパシフィックギャルだ。

 僚馬リスクオン(3歳未勝利)、ニシノミチシルベ(3歳500万)との3頭併せ。スタートから馬体を並べ、パシフィックは大外からスムーズに加速していく。最内のリスクオンは残り1Fで脱落。しまいは強めに追われ、中のニシノミチシルベとピタリ馬体を併せてフィニッシュした。

 動きは悪くない。ただ、Wコースで長めから意欲的に追われたライバル勢に比べると、4F54秒3は軽いメニュー。手塚師の評価も「稽古は動くからね。まあ、フラワーC(2着)くらいの出来にはある」と控えめだった。脚元をはじめ、まだ全体に弱さが残る現状。前走後に放牧を挟んでの臨戦となったのも、レースを使うとダメージが残る点を考慮したためだ。「完成されれば、いい線までいく馬」という師のジャッジは本音だろう。

 成長の余地を残しつつも【1・3・1・0】と3着を一度も外さず、アルテミスS→フラワーCとG3で連続2着。どちらも6番人気という評価を大きく上回る走りを見せてきた。「1頭強いのがいるし、気楽に臨めるG1もいい。距離は大丈夫。積極的に乗ってくれるウィリアムズも合う」と手塚師。終わってみれば今回も3着以内を確保し、好配当の使者となる可能性は十分にある。

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2014年5月22日のニュース