【オークス】フォーエバーモア逆襲!雄大な脚さばきで11秒9

[ 2014年5月22日 05:30 ]

芝コースを単走で追い切るフォーエバーモア

 美浦では桜花賞8着からの巻き返しを狙うフォーエバーモアが芝コースで本番リハ。阪神JFでハープに肉薄した逸材が、得意の東京で逆転Vを狙う。

【オークス】

 桜花賞8着からの逆襲に燃えるフォーエバーモアは課題を完璧にクリアした。雨が激しさを増す中、芝コースの最終追い。命題は折り合えるか?の一点。はるか6~7馬身前を行く僚馬2頭を“仮想目標”にしながらも、追いかけようとはせず、きっちり制御を利かせた。台本通りに最後まで単走のまま、5F66秒7~1F11秒9。ぬかるむ馬場をモノともせず、雄大な脚さばき。馬なりで計時した1F11秒台が好調の証だ。

 鹿戸師は「桜花賞で掛かる面があったので、レースを想定して前に馬を置き、後ろで折り合いをつける練習。いい雰囲気で稽古ができた。先週ジョッキー(蛯名)を乗せてやっているので、今週はこんな感じで…と思っていたんだ」と穏やかな表情で切り出した。

 3番人気に推された桜花賞は悪夢が重なった。スタート後に他馬に接触され、行きたがる場面。直線では前が壁になった。「競馬は一番上手と思っていたのにスムーズさを欠いた。競馬は難しい」と指揮官。敗因が明確だけに巻き返す余地はある。

 桜花賞後はノーザンファーム天栄(福島県)の短期放牧を挟み、疲れを取って帰厩。ホームの東京は2戦2勝。2走前のG3クイーンCは正攻法2番手から横綱相撲で押し切った。「東京ではいい成績を残しているし、何とか巻き返したい。万全の状態でいける」と師は胸を張った。

 暮れの阪神JFは早め先頭で勝ったレッドリヴェールと鼻+首差の3着惜敗。リヴェールは次週ダービーへ。当時2着ハープスターとの決着は、まだ済んでいない。「相手を意識しても仕方ないが、おそらく向こう(ハープスター)はこの馬より後ろでしょう。積極的な競馬が合うと思うし、自分の競馬に徹して力を出し切れば…。前走は決して力負けとは思っていない。十分やれる」と指揮官は力強く結び、今春好調の主戦・蛯名にバトンを渡した。モアの逆転1冠の態勢は整っている。

続きを表示

2014年5月22日のニュース