【NHKマイルC】快速馬ミッキーアイル 4F50秒6の1番時計!

[ 2014年5月8日 05:30 ]

追い切りで抜群のスピードを見せたミッキーアイルを優しくなでる浜中

 「第19回NHKマイルC」の水曜追い切りが7日、美浦、栗東トレセンで行われた。4連勝中の快速馬ミッキーアイル(牡=音無)は、栗東坂路で4F50秒6の1番時計タイをマーク。非凡なスピードを見せた。

【NHKマイルC】

 世代屈指の快速ホースは稽古でも持ち味のスピードをフルに発揮した。逃げ切りで4連勝中のミッキーアイルは、開門直後の坂路で4F50秒6の1番時計タイをマーク。テンから行きっぷり良く加速し、1F12秒台のハイラップを3連発。最後はラチ沿いにモタれて、追いづらそうになったが13秒0でまとめた。

 手綱を取った主戦の浜中は「しっかり最後まで追ってほしいとの指示。いつも調教駆けするが、変わらずいい動き。前走から十分間隔が空いているし、馬体も大きくなって落ち着きもあった」と好感触。今年に入ってシンザン記念、アーリントンCと重賞連勝。ともに逃げ切ったが、馬体は2戦続けて減っていた。陣営は、じっくり間隔を空けるローテーションを選択。前走後に近郊のノーザンファームしがらきでリフレッシュ、4月16日に帰厩した。

 音無師は「体が寂しく映ったのを反省して調整。前走前は牧場から480キロで帰ってきたが、今回は490キロ以上もあった。ひいらぎ賞がベストパフォーマンスだと思う。当時の体重(478キロ)に持っていけるように同じ感じでやってきた」と順調さをアピール。

 3走前のひいらぎ賞Vは翌日の朝日杯FSの勝ちタイムを0秒5も上回った。G1舞台は無念の除外となったが、出走していれば押し切った可能性が高い。「重賞で逃げ切るのは並大抵のことじゃない。あんな凄い馬は見たことない。トップスタートを切るし、今回も行くと思うよ」。東京芝マイルは逃げ馬にとって過酷な舞台だが、音無師は「僕は、やってのけると思っている」と言い切った。

 そして浜中も「データ上は難しいが、覆すだけの力はある。信頼して乗るだけ」と余裕の笑み。G1でも自分のスタイルは崩さない。堂々と逃げ切る。

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