キズナ左前脚骨折、全治6カ月 凱旋門賞絶望も有馬記念へ前向き

[ 2014年5月8日 05:30 ]

 4日の天皇賞・春で1番人気で4着に敗れたキズナ(牡4=佐々木)の故障が7日、佐々木晶三調教師より発表された。6日早朝に左前脚が腫れているのが見つかり検査したところ、第3手根骨骨折が判明。人間で言えば手首に当たる部分だ。全治は6カ月の見込みで、次走に予定されていた宝塚記念(6月29日、阪神)は当然のことながら断念。昨年4着の雪辱が掛かる凱旋門賞(10月5日、ロンシャン)への出走も厳しい状況になった。

 佐々木師は「(天皇賞の)直線で伸びなかったので原因を探していましたが、特定できなかったため診断を受けたところ、残念な結果となりました。今週の金曜日(9日)に手術をする予定で、一日も早い復帰を目指して調整をしていきます」と話した。

 1月のJRA賞表彰式で前田晋二オーナーが「早い段階で種牡馬にさせたい気持ちがある。現役は年内で終わりになるでしょうね」と発言。このまま引退し種牡馬入りすることも考えられたが、佐々木師は「症状は重くもなく、軽くもない。凱旋門賞は来年以降になるが、うまくいけば暮れの有馬記念に間に合わないかと思っている」と前向きに見通しを語った。

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2014年5月8日のニュース