【弥生賞】ワンアンドオンリー直線猛追2着 ノリ「先は明るい」

[ 2014年3月10日 05:30 ]

 悔しさと手応えが交錯する銀メダルだ。後方馬群でじっくりと脚をためていた4番人気ワンアンドオンリーが、先に抜け出した1番人気トゥザワールドに直線坂上で猛然と襲いかかる。後続を離し、ピタリ鼻面を並べてゴール。勢いは明らかに上回っていたが、ゴール板を通過した瞬間は届いていなかった。

 「負けたけど、きょうは仕方ない」。先週の中山記念、土曜のオーシャンSに続く中山重賞3連勝を逃した横山典だが、表情は決して暗くなかった。「(前回騎乗した)東スポ杯(6着)と比べて本当に良くなったという感じではなく、まだまだ。それでもこれだけ走ってくれた。先は明るい」と、パートナーの走りに手応えを感じた様子だ。

 この馬で悲願のダービー初制覇を狙う橋口師は開口一番、「勝負に負けた。競馬には勝ったけど」と苦笑い。それでも「想定通りの数字(10キロ増の484キロ)で体は理想的だった。あれだけの脚を使ったし、勝つ馬は1頭だけだから仕方ない」と悔しさより収穫の大きさを強調した。さらに「半馬身、1馬身負けたのならともかく、届いているからね。これで本番へ意気揚々といける」。皐月賞→ダービーと続くG1舞台での雪辱を力強く誓っていた。

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2014年3月10日のニュース