【弥生賞】イタリアンネオ大幅良化!1週前と雲泥の差、斎藤師満足

[ 2014年3月7日 05:30 ]

追い切りで遅れたイタリアンネオ(左)だが、先週と見違える動きで態勢は整った

 皐月賞トライアル「第51回弥生賞」に出走するイタリアンネオが6日に追い切られた。パートナーに遅れはしたものの、しまいバタバタになった1週前からは大幅な良化を示した。3歳オープン馬4頭を擁する好調・斎藤厩舎。チューリップ賞のヌーヴォレコルトともども虎視たんたんと強敵撃破を狙っている。

【弥生賞】

 追い切りは横ではなく縦の比較をせよという。他馬とではなく、その馬の過去との比較が重要ということだ。イタリアンネオはWコースでナンヨーケンゴー(4歳1000万)と併せ5F68秒4~1F13秒2。追走したとはいえ、内でいっぱいに追われながら馬なりのパートナーに0秒2遅れた。

 一見すると首をかしげたくなる内容だが、斎藤師の表情は明るい。「先週はみっともない調教になってしまったが、きょうは十分負荷をかけられたし、満足いく動き」。1週前は同じWコースでラスト1F14秒3と完全に脚が上がり、ガイヤースヴェルト(4歳1600万)に1秒0も遅れた。それに比べれば格段に上向いているのだ。

 若竹賞を快勝した前走時は5F67秒4~1F13秒3だから、前走との比較でも数字的にはほぼ同等。自らの目で動きを確かめるため米国出張から帰国後の木曜追いを選択した師は「競馬がうまい馬で稽古駆けはしないし、相手も走るようになっているから。腰の甘さはまだあるが、現状ではいい状態」と胸を張った。

 斎藤厩舎の3歳馬は9頭が勝ち上がり、うち4頭がオープン入りと好調。今週のイタリアンネオ、ヌーヴォレコルトに続いて来週はエスメラルディーナ(フィリーズR)、再来週にはクリスマス(フラワーC)が控える。開業9年目の師は「開業当初は出走回数を多くするようにやっていたが、今は1頭をゆっくり仕上げる調整法ができるようになってきた。スタッフ間の連携も向上した」と変化を口にする。

 その言葉通りイタリアンも11月に初勝利を挙げた後に無理せず一息入れ、若竹賞での連勝につなげた。「ビュッと切れる脚はないけど、自分から動いていけるので中山は合う」とコース適性にも確かな手応えをつかんでいる。最後に「好調の一番の理由は厄を抜けたから」と笑った師。71年生まれの42歳。昨年後厄を終えた師の進撃が始まる。

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2014年3月7日のニュース