【オーシャンＳ】アンバルブライベン　田中健“こだわり”の逃げ

　【東西ドキュメント・栗東＝６日】中山の重賞オーシャンＳに出走するアンバルブライベンは同じ逃げ脚質のハクサンムーンをどこまで苦しめるだろうか。そんなことを考えながら菱田は田中健の本音に迫った。「ゲートの１歩目が速いし、後ろを離せるスピードもある。枠順が大事。やることはやります」の、ＰＲと同時に「でも目立たない方がいいかな」と同型に警戒されたくない心境も口にした。

　ファンタジーＳ（１０年・マルモセーラ）の重賞制覇が騎手人生でキラリと光る実績だが、ここ３年の勝ち鞍は１桁台に甘んじている。「アンバルブライベンは負けても乗せ続けてくれた。オープンまで出世できたのはうれしい」と感慨深げだ。

　「お好み焼きは薄く生地をひくところから始まる広島風が好みか？」広島県出身の田中健に聞いてみた。「“風”じゃないです。あれがお好み焼きです」とこだわった。お好み焼き同様にここでの“こだわり”は徹底した逃げだ。