【共同通信杯】サトノアラジン“空飛ぶ末脚”でクラシックの主役へ!

[ 2014年2月12日 05:30 ]

3度目の重賞挑戦となるサトノアラジン

 今週の日曜東京のメーンはクラシックの登竜門「第48回共同通信杯」が行われる。池江厩舎からサトノアラジンが参戦。デビュー前から評判の高かった逸材も重賞挑戦した近2走は惜敗、ここで初のタイトル奪取を狙う。僚馬のトーセンスターダムは先週のきさらぎ賞を快勝、厩舎の3歳牡馬は、ほかにトゥザワールド、アトムのオープン馬がいる。層の厚い池江軍団から新たなエース候補が誕生する。

【共同通信杯】

 サトノアラジンは11年の当歳セレクトセールで1億3000万円で取引された高額馬。金額面では無傷の3連勝できさらぎ賞を制したトーセンスターダム(2億5000万円)に劣るが、早い段階から注目を集めていた。

 「初めて見たときからいい馬だった。立ち姿を見ると雰囲気があって、何というかオーラを感じる。抜けているよ」

 池江師もデビュー前から絶賛していた逸材だ。新潟のデビュー戦は軽く仕掛けた程度で3馬身半差の圧勝。期待通り大物感のある走りを見せた。

 陣営はその後、重賞挑戦を選択。2戦目の東スポ杯2歳Sは外から伸びたがイン有利な馬場に泣き5着。前走のラジオNIKKEI杯2歳Sは勝負どころで何度も前が壁になり、スムーズに加速できなかった。それでもゴール前強襲して3着。兼武助手は舞台替わりでの巻き返しを誓う。

 「エンジンの掛かりは遅いが、スピードに乗ってからは速いタイプ。前走も最後は来てるからね。東京に替わるのはいい」

 直線の短い阪神内回りから東京に替われば、持ち味をフルに発揮できる。前走後は厩舎で調整し、入念に乗り込んできた。2週連続、CWコースで併せ馬を消化。ラスト1Fは11秒台の切れ味を連発している。

 「元気がいいし、気合乗りも抜群。先週は重たい馬場(不良)やったけど、しっかりやれたのは大きいね。本格的に良くなるのはまだ先だと思うが、少しずつ良くなっている」

 厩舎は今年、重賞4勝を挙げ、勢いに乗る。大将格のオルフェーヴルがターフを去っても、主役候補は次々と出てくる。特に3歳牡馬路線はトーセンスターダムのほか、トゥザワールド、アトムとオープン馬がズラリ。兼武助手は「この馬も含めて“4本柱”になってほしいね。まず、ここでしっかり結果を出しておきたい」と力を込めた。今週も池江厩舎から新たなスター誕生だ。

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2014年2月12日のニュース