カナロア引退式 別れ惜しむ岩田「香港で本気を見た」

[ 2014年1月14日 05:30 ]

引退式で岩田を背に、京都競馬場のターフを駆けるロードカナロア

 温かい拍手を背に、最後の直線をさっそうと駆け抜けた。香港スプリントを連覇するなど、国内外でG1・6勝を挙げたロードカナロアが13日、京都競馬場で引退式を行いファンに最後の雄姿を披露した。長らくコンビを組んだ岩田は、別れを惜しむようにしみじみとした口調で話した。

 「途中から乗せてもらいましたが、1戦1戦、力を付けてくれました。最後の香港スプリントではカナロアの本気を見たと思いました。(きょうの)返し馬では本当に元気ハツラツとしていましたね」

 この日、北海道の社台スタリオンステーションへ向け出発、現地で種牡馬入りする。種付け料は500万円。生産者のケイアイファームが01年のオークス馬レディパステルや、名牝スノーフェアリーの母ウッドランドドリームとの配合を予定するなど、馬産地の期待は大きい。安田師は産駒との出合いを心待ちにする。

 「最高の活躍で、厩舎に本当にいいプレゼントをしてくれました。種牡馬としての活躍を期待していますし、厩舎としては第2、第3のカナロアを作らないといけないと思っています」

 産駒デビューは3年後の夏。今からその時が待ち遠しい。

 ◆ロードカナロア 父キングカメハメハ 母レディブラッサム(母の父ストームキャット)牡6歳 栗東・安田厩舎所属 馬主・ロードホースクラブ 生産者・北海道新ひだか町ケイアイファーム 戦績19戦13勝 総獲得賞金8億5020万800円(戦績、賞金共に海外含む)。

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2014年1月14日のニュース