松山康師1000勝超えで花道を 2月で定年…大台まであと2勝

[ 2013年12月30日 05:30 ]

来年2月いっぱいで定年を迎える松山康師

 東の名門厩舎が年明けとともにラストスパートに入る。来年2月いっぱいで70歳定年を迎える松山康久師は現在通算998勝。大台突破で締めくくる勢いだ。

 気温1度。肌を突き刺す筑波おろしを切り裂くように松山康師は早朝からバイクでトレセンを走り回る。スタッフに指示を飛ばし、管理馬の歩様に目を光らせている間に携帯電話が鳴る。騎手との打ち合わせを済ませると、今度は牧場からの電話…。「こんな生活もあと2カ月。でも、俺は恵まれたよ。馬主さんやスタッフ、騎手、そして時代にも。競馬の隆盛期にダービーを2回(ミスターシービー、ウィナーズサークル)も獲らせてもらって…」。大台まで2勝。「明け3歳になる若駒はもう入ってこないけど、厩舎の活気は昔のままだ。中山開幕週は5頭前後。いい競馬ができるぞ」。調教師生活40年のゴールへ向かって師が走る。名伯楽の師走だ。

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2013年12月30日のニュース