【立川・ヤングGP】37歳・猪俣が最年長V

[ 2013年12月30日 05:30 ]

ヤンググランプリを制した猪俣は賞金パネルを高々と掲げる

 29日に行われた「ヤンググランプリ2013」は、竹内雄作の逃げに乗った猪俣康一が優勝、賞金500万円を手にした。

 マウンテンバイク界から転身した猪俣が一発勝負の出世レースを制した。37歳でのヤングGP制覇は、昨年の松岡篤哉(当時30歳)を7歳も上回る最年長V記録だ。同期・竹内の逃げに乗り、最後の直線は最終コーナーで内を突いて来た和田と一騎打ちになったが「諦めずにハンドルを投げた」オールドレーサーが1/4輪伸び勝った。深谷、金子ら中部の仲間たちに胴上げされると満面の笑みだ。

 現在は山内卓也(愛知=77期)に師事しているが、競輪学校入学前は小林正治氏(東京=77期、引退)が師匠。愛弟子の晴れ舞台に駆け付けた小林は「33歳の時から面倒を見たが、年齢の割に光るモノがあった」と、デビュー前から素質を見抜いていた。一発勝負はルーキーCに続くV劇。ここ一番の集中力は“ヤング勢”の中でも抜きん出ていた。

 今回の優勝で来年3月の地元・名古屋ダービー出場権をゲット。「徐々に上位との差が自分の物差しで分かってきた。日頃の練習で力をつけたい」。遅咲きの苦労人はさらなる飛躍を誓った。

 ◆猪俣 康一(いのまた・こういち)1976年(昭51)5月11日生まれの37歳。神奈川県横浜市出身。県立釜利谷高卒。11年1月プロデビュー。通算成績は247戦125勝、2着39回、3着20回。通算取得賞金は4632万円。1メートル78、88キロ。血液型A。

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