【七夕賞】夏男エクスペディション 和田助手“好走サイン”楽しみ

[ 2013年7月3日 06:00 ]

サマーS総合Vを狙うエクスペディション

 サマー2000シリーズが開幕。福島の「第49回七夕賞」(7日)は得意なシーズン到来で、意欲満々の“夏男”エクスペディション(牡6=石坂)に注目。休み明けの鳴尾記念(2着)を叩き、サマーシリーズ参戦にきっちり照準を合わせてきた。厩舎の先輩イタリアンレッドに続く同シリーズ制覇へ、初戦から全開ムードだ。

【七夕賞】

 待ちに待った季節の到来だ。“夏男”エクスペディションが、今年も夏競馬を盛り上げる。7~8月の成績は【5101】。昨年8月の小倉記念で重賞初Vを飾った。なぜ、夏場に走るのか?担当の和田助手が秘密を明かしてくれた。

 「競馬場に行ったら、走る時はサインを出すんや。パドックでスイッチが入ってくる。首をグッと下げ、泡を吹くぐらいがええんや。“いっちゃってる”感じの時が一番走る。覚醒している状態なんやろう」

 この好走サインが出るのが夏場に多いという。和田助手は「冬場も元気やし、暑いから具合がええということはないんやけどな」と前置きした上で「冬場は競馬場に行っても、おとなしいんや。寒いと体も硬くなって、気持ちも乗ってこんのやろ」と話した。

 夏場に強い血統背景にも注目だ。同じステイゴールド産駒は、宝塚記念(ゴールドシップ)→ラジオNIKKEI賞(ケイアイチョウサン)と2週連続で重賞制覇中。気温の上昇とともに勢いを増している。

 「産駒はピリッとしているタイプが多いし、夏の暑さにも負けへんのやろ。この馬も夏が大好きなんや」

 皮肉にもこの季節で唯一連対を外したのが昨年の七夕賞8着。だが、不利な条件がそろっていた。「叩き良化型で休み明けは走らない。当日の雰囲気もおとなしかった。最終週で馬場も荒れていたから」と振り返った。

 前走の鳴尾記念は、苦手な休み明けを克服して2着に好走。夏競馬に向けて最高のスタートを切った。和田助手は「パドックでも、ええ雰囲気やった。レースは窮屈になっても我慢できていたし、狭いスペースを割ってきた」と評価する。「開催2週目の馬場でやれるのはプラス。夏場の良馬場は絶対走るからな。あとはレース当日にスイッチさえ入ってくれれば」と力を込めた。

 昨年のサマー2000シリーズは3戦して8、1、4着。総合3位で惜しくもタイトルを逃した。結果的に初戦の惨敗が大きく響いたが、今年はいきなり全開モードだ。きっちり結果を残して、夏競馬を制する構えだ。

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2013年7月3日のニュース