ルーキー笹川 早くも初勝利で存在感アピール

[ 2013年4月12日 06:00 ]

伸び伸びした騎乗を見せる新人・笹川

 【地方競馬です!!】4月といえばフレッシュマンの季節。9人の新人騎手の中でただ一人、既にデビューを果たした笹川翼(18=大井・米田)が今TCK開催で存在感を示している。

 7日(初日)1Rが初騎乗。1番人気キングビジョンで先行したが首差2着の惜敗だった。「緊張したし、プレッシャーもあった。勝たなければいけない馬でとにかく悔しかったけど、この経験が(後日の騎乗に)生きたと思います」と笹川。8日2Rは出遅れもあり6着。続く9日1Rのアンルヴェプルミエで好位から4馬身抜け出し、早くも初勝利を挙げた。「馬も強かったし、3キロ減(減量騎手で負担重量51キロ)も効きましたね」と笑顔。浮かれた様子もなく、翌10日5Rではスタートで後手に回り、8着の結果に「悔しいッス。もっとゲートが上手にならなければ…。経験を積むしかないです」と唇をかんだ。

 新人に限らず失敗(敗戦)の方が多いこの世界。これからもその繰り返しが続くだろう。所属厩舎の米田師は「失敗を恐れるな」とアドバイス。「真面目だし、向上心のある子なので、萎縮しないようにしてあげれば勝手に伸びていくと思いますよ」と目を細めた。

 この後も石川、井上(北海道)、寺島、見越(浦和)、木佐貫(船橋)、瀧川(川崎)、木之前(名古屋)、小山(兵庫)が各地で“第一歩”を踏み出す。ルーキーたちの躍動に注目だ。(池田 裕文)

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