【桜花賞１週前追い】クロフネサプライズ　気合の５馬身先着

ウォーターセレネ（左）と追い切るクロフネサプライズ

　桜花賞（４月７日、阪神）の１週前追い切りが２７日、栗東トレセンで行われた。チューリップ賞を快勝したクロフネサプライズ（田所）は、酒井（レースは武豊）を背に坂路でウォーターセレネ（８歳１０００万）との併せ馬。先行した僚馬を、残り１Ｆで並ぶ間もなく抜き去り、気合を抜くことなく伸び切った。四肢を力強く伸ばして４Ｆ５３秒０～１２秒７。さすがの５馬身先着だ。

　酒井が調教の意図と手応えを明かした。「最初の１Ｆから２Ｆの間でちょっと（アクセルを）踏み、そこで我慢できるか確認した。グッとくるところはあったが我慢できたし、ジワッと（手綱を）離してからの反応が良かった。びっくりするくらい馬に柔らかみがある」

　昨年の阪神ＪＦは１５番人気の低評価を覆す力走で２着。そこからひと息入れ、今季初戦・チューリップ賞を３馬身半差で制して本番へ。

　田所師は「いい雰囲気。よく食べるから、しっかり乗れる。しっかり乗るからよく食べる」。競走馬として理想的な循環に入っており、楽しみが広がった。