【ドバイシーマC】ジェンティルドンナ1番人気!地元紙称賛「別格」

[ 2013年3月27日 06:00 ]

ドバイ移動後も順調なジェンティルドンナ

ドバイワールドC

 目前に迫ったドバイ国際競走(30日、メイダン競馬場)。ドバイシーマクラシックに出走するジェンティルドンナ(牝4=石坂)に、世界から熱い視線が注がれている。英国のブックメーカー(私設賭け業者)は軒並み1番人気に支持し、地元紙は称賛の嵐。これまでの海外遠征で好結果を残しておらず、日本牝馬に対して手厳しいはずだが、声をそろえて「別格」の評価。日本牝馬初のドバイG1制覇へ、期待は高まる一方だ。

 今回が海外初戦のジェンティルドンナ。しかし、世界は既に日本が誇る名牝の能力を認めた。英国のブックメーカー主要9社は、全てジェンティルドンナをおおむね3倍を切る程度の1番人気に支持した。

 海外マスコミも高い評価を与えている。26日付のドバイ地元紙「ガルフニュース」は「ジェンティルドンナに逆らうのは難しい」との見出しで、写真付きの記事を掲載した。「ディープインパクトの娘で日本の牝馬3冠を獲得し、昨年の年度代表馬にも選ばれたスーパーホース」と紹介。「凱旋門賞でアンラッキーな2着に敗れたオルフェーヴルにも(ジャパンCで)勝っており、牡馬を倒すこともたやすい。彼女の今年一年にとって、素晴らしいスタートになるはず。ワールドCの夜に最も注目すべき馬の1頭だ」と、日本人がうきうきするような絶賛ぶりだ。

 当のジェンティルは26日、メイダン競馬場の芝コースでキャンター調整。軽快なフットワークが目を引いた。見守った石坂師は「物見をしなくなったし、馬も競馬場に慣れたようだ。日本にいる時と変わらない状態で安心した」と笑顔を見せた。

 その後、ドバイレーシングクラブ主催の共同会見に臨んだ指揮官。海外メディアの注目も大きく、テレビカメラ5台、約50人の記者が集まった。「世界最高の評価(3歳牝馬トップのレーティング122)をどう思うか」の問いに、師は「光栄に思うし、さすがNo・1と思ってもらえる競馬をしなければならない。ジェンティルなら、それができる。私が管理した中でも規格外の馬だから」と、はっきり言い切った。

 会見後も石坂師の周囲には個別に取材を申し込む海外メディアが殺到した。27日に最終追い切りを予定。新女傑の存在感は日を追うごとに増している。

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