【シルクロードS】アフォード堂々1番時計!4F51秒8

[ 2013年1月25日 06:00 ]

坂路4F一番時計をマークしたアフォード。シルクロードSで、いきなりの大駆けもありそうだ

 京都の「第18回シルクロードS」(27日)では、昨年11月みちのくSを勝った上がり馬アフォードに穴ムードが漂ってきた。

【シルクロードS】

 堂々の1番時計だ。アフォードは朝一番、まっさらな坂路を一直線に駆け上がった。馬場のど真ん中に蹄跡を刻んで4F51秒8~1F13秒2。4F時計は水木合わせて、のべ1485頭が上がった中での最速タイムだ。北出師は静かな口調で切り出した。

 「ずっと使っていたので前走後は大山ヒルズ(鳥取)へ短期放牧。帰厩してからまだ日が浅いので時計を出しておいた」

 ラストは少々、時計を要したが「馬場状態を考えると、あのラップで行って1F13秒2はしようがない」と分析。この日、ラスト1F12秒台を出せた馬は9頭しかいなかった。いかに攻め駆けするタイプとはいえ優秀な内容だ。約2カ月半ぶりも態勢は整った。

 さかのぼればデビュー2連勝を飾り、続くファルコンSでは1番人気に推された。結果は10着。「あの時は馬も若かった。今は確実に成長しているからね」とトレーナーは語る。実績で見劣るのは事実。だが重賞で足りない馬と決めつけるのは早計だ。ここにきて力を付けているのも事実なのだ。

 前走・みちのくS1着は出遅れ、3角手前で挟まれる不利もあり、そこから巻き返しての快勝だった。これは力の違いがあればこそ。以前は直線1000メートル巧者のイメージが強かったが「今なら距離があった方がいいのかもしれない」と北出師は期待感を膨らませている。

 「当日輸送がどうかという不安もあるけど54キロのハンデは思惑通り。攻め時計が示すように、身体能力の高さはあると思うからね。胸を借りるつもりで、どこまでやれるか」

 自他ともに認める“穴厩舎”とあって人気薄は望むところ。厩舎初の重賞Vへ静かな野望が燃えている。

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2013年1月25日のニュース