【根岸S】ストローハット 重賞2勝目へ万全!馬なり楽々13秒2

[ 2013年1月25日 06:00 ]

3頭併せで追い切られる(左から)ストローハット、キングレオポルド、フルアクセルの堀厩舎3騎

 フェブラリーSの重要な前哨戦「第27回根岸S」(27日、東京)の木曜追いが24日、美浦、栗東で行われた。美浦では堀軍団が送るストローハットが3頭併せで余力たっぷりに併入。自慢の末脚が生きる東京の始動戦に向け、万全の仕上がり。昨年のユニコーンSに続く重賞奪取でG1進出をにらむ。

【根岸S】

 もし追えば、突き抜けていたはずの迫力。ストローハットが好仕上がりだ。Wコースで前からフルアクセル(5歳1600万)、キングレオポルド(6歳オープン)の後ろで折り合って追走。直線で最内に進路を取ると、馬なりで楽々と併入。4F53秒6~1F13秒2。重心の低い力強いフォームが好調の証だ。

 橋本助手は穏やかに切り出した。「いつも通り、4Fからしまいの感触を確かめたが出来はいい。前走(ギャラクシーS5着)の前はJCダートも目標にしていた分、間隔も空き、馬に厳しい面もあったと思う」

 武蔵野S5着後、視野にあったJCダートは賞金不足で除外。出走レースは3週後に延び、美浦~阪神の長距離輸送もあったが、しぶとく伸びた。勝ったガンジスからはわずか0秒3差。同助手が「前が止まらない湿った馬場を考えれば、よく頑張った」と話す通り、収穫大の敗戦だった。

 年明けは根岸Sに目標を早々と定めた。昨年6月のG3ユニコーンSで強烈な直線一気を決めた東京コース。自慢の末脚が生きる。

 「前走で距離には対応した。しまいを生かすだけに東京は合う。前が速くなって展開が向いてくれれば」と同助手は前向きに話す。

 長らく続く“西高東低”の中、堀厩舎は昨年も安田記念優勝(ストロングリターン)など重賞5勝と関東の意地を見せた。関西馬13頭に対し、関東馬わずか3頭の根岸S。堀軍団の成長株に懸かる期待は大きい。「今まではスタートで出なかったり、掛かったりしたこともあったが、そういう面も徐々に解消するはず。明け4歳で伸びしろはある」と同助手。待望の重賞2勝目を果たせば、賞金上積みの課題もクリアできる。フェブラリーS進出のためにも、譲れない13年始動戦だ。

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2013年1月25日のニュース