ヤマコウ「脚力の限界」涙の引退会見 選手仲間に感謝

[ 2012年12月5日 06:00 ]

花束を手に山口幸二(左)は弟・富生とツーショット

 11年の賞金王・山口幸二(44=岐阜・62期)の引退記者会見が4日、東京・千代田区のJKAで行われた。

 98年オールスターでG1初優勝を飾り、同年グランプリを制覇。昨年は史上最年長の43歳でグランプリを優勝するなど、長年トップクラスの追い込み選手として活躍した。

 “ヤマコウ”や“最強の支部長”の愛称でファンに愛された山口は「競輪祭を最後に引退します」とあいさつ。引退を考え始めたのは昨年の6月頃で「前橋宮杯の準決で深谷に離れ、岐阜AS決勝では浅井の先行を抜けず2着。その頃から脚力の限界を感じていた。今年はケガも多く、大垣記念(11月)を走る前には気持ちが固まっていた」と涙に声を詰まらせながら話した。「デビューしてから山田裕仁と一緒に走りたいと思い頑張ってきた。彼の存在がなかったら僕は名前も残らない選手だったと思う。弟の富生も僕の背中を押してくれた」と選手仲間に感謝し、24年のバンク生活を振り返った。

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2012年12月5日のニュース