【スプリンターズS】3歳牝馬エピセ、V資格あり!

[ 2012年9月28日 06:00 ]

<スプリンターズS>調教を終え、厩舎に戻るエピセアローム

 平穏ムードに待った!穴党に出番あり!秋のG1シリーズ開幕を告げる「第46回スプリンターズS」(30日、中山)の出走馬が27日、確定した。史上初のスプリントG1・3勝目を狙うカレンチャンを筆頭に、短距離G1の常連が顔をそろえたが、スポニチデータ班は独自の視点で人気馬をぶった切り。浮上したのは3歳牝馬エピセアローム。絶好調・石坂厩舎と名手・武豊のコンビで並み居る強豪に切り込む。同レースは28日に枠順が確定、29日に前日発売される。

【スプリンターズS】

 今年のスプリンターズSは一見、平穏に見えるが、V候補にはそれぞれ死角がある。まずは上位人気を独占しそうな4頭を分析する。

 ▼カレンチャン 昨年の覇者で春の高松宮記念も制しており、現役最強スプリンターであることに異存はない。ただ、1200メートルのG1を3勝した馬は過去にゼロ。2勝馬4頭が3勝目に挑んだ(※)が、いずれも失敗している。陸上の短距離選手がそうであるように、全速力勝負のスプリンターは絶頂期が短いのか?高いハードルになるのは間違いない。

 ▼パドトロワ サマースプリントシリーズの覇者だが、06年に始まった同シリーズの覇者は本番での優勝なし。暑い夏に全力を出し切ってしまい、余力が残っていないのか…。

 ▼ロードカナロア 【6410】と安定感抜群も、全6勝は直線平たんな京都、小倉で挙げたもの。坂のある中山、阪神、中京では白星がなく、詰めが甘くなる傾向に。

 ▼ダッシャーゴーゴー サクラバクシンオー産駒は過去に17頭出走し3着1回のみ(新潟開催の02年除く)。唯一、連覇を成し遂げている父だが、産駒はこの舞台での相性が悪く狙いづらい。

 実績上位の4頭を打ち負かすとすれば、3歳牝馬エピセアロームが急浮上する。スプリンターズSは牝馬が強い。牡牝混合G1で牝馬が7勝と最も活躍している。しかも、勝った7頭は全て3~4歳でV。5歳のカレンチャンより3歳エピセに食指が動く。管理する石坂厩舎は00年ダイタクヤマト、07年アストンマーチャンとこのレース2勝。特に後者は牝馬で3歳時にV。小倉2歳S勝ち→クラシック挑戦→3歳夏の北九州記念からスプリント路線に照準という過程もエピセと酷似する。勝ち方を知る厩舎の勝負手にも映る。最終追い切りでも坂路で力強い動きを披露し、前哨戦のセントウルSを制した勢いをキープ。鞍上はこのレースで【2322】の好成績を残している武豊。実績断然ながら死角を抱えた有力馬より買いたくなる要素が満載の1頭だ。

 ※芝1200メートルG1・3勝目に挑んだ馬

  馬 名 年  レース       着
 フラワーパーク 97  高松宮杯     (8)
〃  スプリンターズS (4)

 トロットスター 02  高松宮記念    (5)
〃  スプリンターズS (9)
  
 ビリーヴ 03  スプリンターズS (2)

 ローレルゲレイロ  10  スプリンターズS (14)

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2012年9月28日のニュース