【スプリンターズS】上昇マジンプロスパー巻き返し

[ 2012年9月28日 06:00 ]

<スプリンターズS>伸びしろの大きさを感じるマジンプロスパー

 【G1ドキュメント=27日】強豪ひしめく頂上決戦にあって話題の中心はやはり安田勢。新聞に大きく取り上げられるのは当然としても、その一方で前哨戦から注目度が下降気味な馬もいる。坂田が気になっていたのはセントウルSで11着に敗れて人気を大きく落としたマジンプロスパーだ。前走はロードカナロアに次ぐ2番人気。カレンチャンよりも人気を集めていたのだ。ハナを切って直線早めに後退した内容には物足りなさも感じたが、2番手カレンチャンにピッタリ追走される厳しい展開。あくまで次走が本番であることを考えれば見直す余地はある。

 そのあたりを調教スタンド2階にいた中尾師に聞いてみると「いい走りをしてくれると思ってたんだけどなあ」と渋い表情。勝って本番につなげたかったというのが本心。それでも「ここで何とかいい結果を出したい」と切り替えるように前を向いた。

 トレーナーは机の上に開かれたスポーツ紙のマジンプロスパーの追い切り記事に目を落とし「調教でバリバリやれているのがいい。前走の影響はなさそう」と上昇度をアピール。重賞2勝の実績があるが「今後、もっと良くなりそう」と伸びしろの大きさを感じ取っている。

 「今回もオーナーが来てくれるみたい。今年はどのレースも見にきてくれているしね」。現地で観戦予定のオーナー・佐々木主浩氏の期待も大きい。所有馬のG1初出走はこの馬の高松宮記念だった。「初G1勝ちもこの馬だったらいいね」とトレーナーが語る口ぶりには、巻き返しへの確かな手応えが感じられた。

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2012年9月28日のニュース