【新鋭王座決定戦】上野、機力十分!がばい逆転劇だ

[ 2012年9月28日 06:00 ]

<新鋭王座決定戦>準優進出を目指す上野

 2日目からリズムアップの上野真之介(24=佐賀)が、得点率27位からのベスト18入りを狙っている。4日目の2走(4、10R)で2、2着が最低条件となるが、この勝負駆けを成功させられるだけの機力は十分。初日は2走とも大敗に終わったが、師匠・峰竜太(27=佐賀)ばりの巻き返しで準優進出を果たす。準優ボーダーを6・00と推定すると、坂元浩仁と佐藤翼に当確ランプが点灯した。

 上野が師匠譲りの追い上げを見せている。初日5、6着と船出は最悪だったが、2日目4Rをイン速攻で快勝。3日目5Rでも道中の接戦から2周2Mで抜け出して2着。巻き返しに成功し、予選突破の可能性を4日目の2走につなげた。

 デビューから上野が世話になっている峰竜太は、SGで2日目から調子を上げるタイプ。昨年の笹川賞では初戦に落水しながら優勝戦まで駒を進めた。先月のMB記念でも初戦6着から挽回して優出している。上野も初日終了時点で46位だった得点率を、3日目終了時には27位までアップ。仕上がりも「行きたいところに行けるし足は言うことなし。回り足がいい」と胸を張れるようになった。2、2着条件をクリアできるだけの舟足は引き出しており、4日目4、10Rともに目が離せない存在だ。

 注目の得点率争いは、1位に茅原、坂元、井上が並ぶ大混戦。3人とも中堅上位レベルの舟足を引き出しており、機力でも大差はない。1号艇を残している坂元が少し有利だが、誰が予選トップ通過を果たしても不思議ではない。他の得点上位では佐藤、黒井、秋元ら埼玉勢の気配が目立つ。松崎や前田は中堅の域から脱しきれず、準優以降を考えると上積みが欲しい。

 ボーダー近辺で動きがいいのは下出、高野、岩瀬、中田、乙藤ら。篠崎は転覆後に1着を飾ったが、足落ちを感じている様子。4日目1Rの前に再び整備を行う可能性が大きく、展示航走の気配に注目したい。

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2012年9月28日のニュース