【スプリンターズS】ラッキー“三度目の正直”だ

[ 2012年9月28日 06:00 ]

<スプリンターズS>ダートコースで調整するラッキーナイン

 秋のG1第一弾「第46回スプリンターズS」の出走馬が27日、決まった。過去10年で3勝の外国馬は今年も脅威!!昨年のスプリンターズS(5着)、今春の安田記念(11着)に続き、3度目のJRA・G1挑戦の香港馬ラッキーナインは中山のダートコースで軽快な走りを披露。“三度目の正直”に燃えている。6月の英G1・キングズスタンドSを制した香港馬リトルブリッジ、この日中山芝コースで追ったシンガポールの刺客キャプテンオブヴィアスにも一発ムードが漂う。

 日本ファンにおなじみのラッキーナインは今秋も健在だ。27日、中山ダートで軽めのキャンター2周。適度に気合も乗り、素軽い脚さばき。手綱を取ったビュッセイ助手は「(26日に白井・競馬学校から)移動したばかりでストレッチ程度にとどめたが、体調は良くて満足。あす(28日)の追い切りに向け、順調にきているよ」と納得の表情だ。

 初来日となった昨年は9月1日に関西空港に早々と到着。セントウルS(2着)を使い、スプリンターズS(5着)に挑んだ。今年は20日に来日したばかり。一見、昨年の方が用意周到に思えるが“ぶっつけ”には明確な理由があった。同助手は「まず、この馬はフレッシュな状態だと、必ずいいレースをする。昨年のセントウルSがそうだったからね。あと、昨年は帯同馬がいたが今年はいない。長い間、独りぼっちじゃない方がいいので直接使うことになった」と明かした。

 その昨年(5着)は直線で他馬に前をカットされる不利が響いたが、暮れの香港スプリントでは直線一気でV。今回一緒に走るリトルブリッジ(4着)やカレンチャン(5着)を難なく退けた。来日直前の18日に香港でリアトライアル(複数頭で走る実戦形式の模擬レース)も走り、態勢は整えた。同助手は「香港スプリントはシーズン半ばで使い込んでいい状態。今回はフレッシュないい状態。意味合いは少し違うけど、体調は同じぐらい。昨年は不利が全て。安田記念(11着)は距離が長く、シーズン最後で体調も下降気味。セントウルSを思い出してもらえば、日本が駄目な訳じゃない」と力を込めた。

 3月ドバイゴールデンシャヒーンでも3着に好走した国際派。レーティングでは同じ香港馬リトルブリッジ(120)を下回る118だが、実績&経験はむしろ上。日本G1・3度目の挑戦で答えを出す態勢は整っている。

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2012年9月28日のニュース