【セントレジャーS】キャメロット 3冠ならず

[ 2012年9月16日 06:00 ]

 3冠ならず――英国クラシックの最終戦となるG1セントレジャーステークス(芝約2937メートル=9頭立て)が15日(日本時間同日深夜)、ドンカスター競馬場で行われた。42年ぶりの「3冠」を目指したモンジュー産駒のキャメロット(牡=オブライエン厩舎)だったが3/4馬身差の2着に敗れ、快挙達成はならなかった。8番人気のエンケ(牡=ザルーニ厩舎)が優勝した。

 キャメロットはこのレースまで2000ギニー、英ダービーを含む6戦無敗。70年ニジンスキー以来、戦後2頭目となるクラシック3冠へ、断然の1番人気に推されていた。

 ▽セントレジャー 英国のクラシック3冠、牝馬クラシック3冠の最終戦。セン馬は出走できない。1776年に創設された世界最古のクラシックで、日本の菊花賞のモデルとなった。ドンカスター競馬場の芝14ハロン132ヤード(約2937メートル)で行われる。競馬のスピード化と3歳有力馬の多くが凱旋門賞に挑むためレベルが低下しているのが現状。英国牡馬クラシック馬の参戦は87年ダービー馬リファレンスポイント(セントレジャーも優勝)以来、キャメロットが25年ぶりとなる。

 ▽英3冠 2000ギニー、ダービー、セントレジャーの3競走全てを勝つこと。牝馬3冠は1000ギニー、オークス、セントレジャーの3競走を指す。過去、3冠を達成したのは15頭(牝馬3冠は9頭)。1853年にウェストオーストラリアンが初めて3冠達成。15頭中9頭は19世紀の3冠馬で、20世紀に入ってからはわずか6頭。

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2012年9月16日のニュース