【笹川賞】山口“モンスター”ゲット!手応え十分

[ 2012年5月22日 06:00 ]

<笹川賞>54号機をゲットした山口

 新プロペラ制度になって初めて行われるSG「第39回笹川賞」(優勝賞金3500万円)は22日、ボートレース浜名湖で開幕する。エンジンとプロペラがセットになったことで、今まで以上にエンジン抽選の注目度が高まった今大会。満点評価の54号機を手に入れた山口剛(29=広島)は前検から手応えをつかんだ様子。初日(2、9R)の走りに注目だ。

 注目度No・1エンジン、54号が前検から力強い動きを披露した。コンビを組む山口の表情も、もちろん明るい。スタート練習から引き揚げてくるなり好感触を口にした。「回転の上がりが早い分、直線は売り切れそうな音がしていたがターン回りはいい。異様に乗りやすいのでレースがしやすいと思う。回転を抑えればバランスが取れそうな感じもあるが、このまま1走してもいいくらい」と回り足系統には早くも納得している様子だ。

 それもそのはず。54号機は、これまでの動きも申し分なかった。初下ろしとなった一般戦(4月20~23日)では、中島浩喜が体重59キロのハンデを克服して優出。2節前の伊達正利も準優で敗れはしたが「上位にも足負けすることはない」と手応えを感じていた。そして、前操者の後藤正宗は抜群の舟足を引き出して優勝。現2連対率は9位だが、実績と素性はトップ級だ。

 思い起こせば、昨年の笹川賞でも山口はエース機候補を獲得。ただ、この時は予選で2度も転覆してしまい、結果を残すことができなかった。「昨年の事故があったから今年は票が集まったのかも」と苦笑いを浮かべた山口。「今年はしっかり(ファン投票=6159票で26位)応えられるレースをしたい。このエンジンならできると思う」と決意を明かした。

 SG初Vとなった10年総理杯では、初日の外枠2走を2連対でまとめて弾みをつけた。今大会も2R6号艇、9R5号艇と外枠でのスタート。強力エンジンのパワーを味方に不利枠を克服し、2度目のSG制覇へ最高の船出を目指す。

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2012年5月22日のニュース