【ヴィクトリアM】ホエールキャプチャ 悲願のG1初制覇

[ 2012年5月13日 15:55 ]

第7回ヴィクトリアマイルで優勝したホエールキャプチャ。左は2着のドナウブルー

 「第7回ヴィクトリアマイル」(芝1600メートル・良18頭、G1)は13日、東京競馬場11Rで行われ、4番人気で横山典弘騎手騎乗のホエールキャプチャ(牝4=美浦・田中清隆厩舎、父クロフネ、母グローバルピース)が好位から抜け出し優勝した。勝ち時計は1分32秒4。

 
 ほぼ揃ったスタートからクィーンズバーンがハナを奪うと、ドナウブルー、ホエールキャプチャ、エーシンハーバーらが続く。連覇を狙ったアパパネは中団、オールザットジャズは後方2~3番手からレースを進めた。

 レースは前半の800メートルを46秒台のクィーンズバーンがつくるペースで通過する。

 直線に入り、逃げたクィーンズバーンが一杯になると、各馬が横一線に広がる。内からホエールキャプチャ、やや外にもつれながらドナウブルーが抜け出す。名手・横山典騎手の手綱に導かれ、内ラチ沿いを伸びたホエールキャプチャがドナウブルーを抑え、G1・2着2回、3着2回と僅かに手が届かなかった悲願のG1制覇を達成した。

 半馬身差の2着に7番人気のドナウブルー、そこから1馬身1/4差の3着には3番人気のマルセリーナが入った。1番人気に推されたアパパネは直線内を狙ったが伸びずに5着に終わった。

 ▼横山典弘騎手の話 ペースが遅くなりそうだったので、なるべく前へつけていこうと思った。直線も手応えが良くて追い出しを待ったぐらい。理想通りの競馬ができた。これからが楽しみな馬。

 ▼田中清隆調教師の話 休み明けを1度使って状態が良くなっていたので、不利さえなければいい勝負になる自信はあった。力がある馬なので、いつかG1を勝てると思っていたが、現実になってうれしい。

 ◇ホエールキャプチャ 4歳牝馬、父クロフネ、母グローバルピース。北海道新ひだか町の千代田牧場生産、馬主は嶋田賢氏。戦績は13戦5勝、重賞は3勝。獲得賞金は3億5491万7千円。

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