【船橋】短かった師弟関係…永井「寂しいな」

[ 2012年1月18日 06:00 ]

優勝戦を制した青山周平(前列右)は永井大介(前列左)らとともに、亡き坂井さんのパネルと記念撮影

 坂井さんの師匠だった永井大介は優勝戦5着でロッカーに戻ってくると「寂しいな…」とポツリ。「お疲れさまでした」。師匠を出迎えるとき、検車場に響き渡っていた坂井さんの大きな声はもう2度と聞くことができない。「最近声が小さくなってきたから(もっと元気な声を出せと)言おうと思っていたんだ…」とやり切れない気持ちを吐き出した。

 自分の走りに憧れてオートレースの門を叩き、弟子についた坂井さんを一人前のレーサーに育てようと懸命だった永井。主のいなくなったロッカーを選手仲間と整理しながら「もう少し何かしてやりたかった」とつぶやいた。「厳しいことも言ったし、責任を感じている。俺はこの試練を一生背負って走る。あいつが命を懸けたオートレースだから」。自らに言い聞かせるように昨年6月(実地訓練)からの短い師弟関係を振り返った。18日午後6時から東京都港区芝公園の増上寺・光摂殿で通夜が営まれる。

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2012年1月18日のニュース