【阪神JF】イチオクノホシ メンタル面も不安なし

[ 2011年12月7日 06:00 ]

<阪神JF>早めの栗東入りも成功して充実のイチオクノホシ

 イチオクノホシはサフラン賞の勝ちっぷりが桁違いに強い。スタート直後に寄られて後方の位置取りになったものの折り合いに専念。直線は大外から豪快に差し切った。

 「速いところをやり出したころから、これはいい、という感触で期待馬でしたが、前走はそれにしても強かった。追ってグイッと伸びて、センスを感じます」

 佐藤助手もひしひしと能力の高さを感じ取っている。レースの印象と、そして数字もそれを裏付ける。前走・東京芝1400メートルの勝ち時計は1分22秒4、上がり3F33秒4。同日の次のレースが同じ芝1400メートルが舞台の古馬準オープン戦(白秋S)で、5歳セン馬ツルマルネオの勝ち時計は1分21秒6、上がり3F33秒9。同レースの最速上がり3Fは33秒7だった。イチオクノホシの上がり3Fは古馬準オープンをしのぐ数字。勝ち時計も古馬1000万級で勝ち負けできていいレベルなのだ。

 今回、舞台は阪神マイルに替わるものの「引っかかる感じではないし大丈夫」とコースに不安なしだ。

 力があるのは分かっている。あとは繊細な2歳牝馬。いかに力を出し切るかに陣営は心を砕く。イレ込みやすいこの馬の気性に配慮して11月17日に栗東トレセンに入厩した。

 「近い距離の輸送の方がいいですしね。もう(栗東にも)慣れた感じですよ」

 早めの栗東入りは成功したようだ。前走からレース間隔は少し空いたが「だんだん力をつけています。肩幅や腹袋もしっかりしてきました」と話しており、この期間の成長も見込める。

 前走の内容、栗東での調整の充実度から、ここをあっさり勝っても不思議はない雰囲気が漂っている。

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2011年12月7日のニュース