【ジャパンC】ブレイザー、いよいよ本格化!

[ 2011年11月23日 06:00 ]

ライバルたちを蹴散らし一発を狙うトレイルブレイザー

 池江厩舎の上がり馬。それだけでもトレイルブレイザーには穴馬の資格があるが、前走で勝ったアルゼンチン共和国杯がまた験のいいレース。同レースの勝ち馬からは08年スクリーンヒーロー(同年ジャパンC制覇)、10年トーセンジョーダン(今年の天皇賞・秋V)など多くの活躍馬が出ている。トーセンジョーダンも管理する池江師は「いいデータだから守っていきたいね」と今年の勝ち馬にも出世の期待をかけている。

 その前走は強い内容。好位から早めに仕掛けて楽々と押し切った。師は「長くいい脚を使うし、ああいった形が合うよ」と持ち味を生かした走りに満足げ。もともと菊花賞(8着)に格上挑戦で挑むなど期待されていた馬が、4歳秋を迎えていよいよ本格化してきた。休み明けの古都Sこそトップハンデを背負って2着に惜敗したが、叩き2走目で本領を発揮。師は「今年の春ももうひとつだったけど、夏に大山(ヒルズ=ノースヒルズマネジメントのトレーニング施設)の調教がうまくいった」と成長に目を細める。

 今回は一気の相手強化となるが、2400~2500メートルで3勝と距離はピッタリ。師は「ジャパンCはゆったり流れると思うけど、超スローなら自分から動けばいい。前走で見せたように自在性があるからね」と手応えを感じている。3頭出しの池江厩舎にあって実績面では見劣りするものの、勢いはヒケを取らない。馬名は「先駆者」の意。前々からの押し切りが決まるか。

 ≪V過程?≫近年アルゼンチン共和国杯は07~10年の連対馬のどちらか、あるいは両方がのちにG1レースを制しているように出世レースとしての地位を固めた。特に08年のスクリーンヒーローは、準オープンのオクトーバーSを2着したあとアル共に挑み、好位から早めに押し切ってV。返す刀でJCに挑んで9番人気の激走Vだった。この出走過程はトレイルブレイザーに似ている。

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2011年11月23日のニュース