【宝塚記念】ドリジャニ気持ち大きく420キロ台で

[ 2011年6月21日 06:00 ]

<宝塚記念>09年に続き夢をもう一度…ドリームジャーニーの逆襲が見られるか

 2年前の勝ち馬・ドリームジャーニーは昨年、大阪杯3着後に球節炎を発症。以降は坂路だけで調整してきた。それがこの中間からCWコースでの追い切りを再開。山下助手は明確な違いを感じている。

 「坂路ばかりの時は気持ちが萎えていた。今は坂路で乗っていても体の使い方が全然違う。体つきもシャープになった」

 思えば昨年の宝塚記念はその故障からの復帰初戦だった。連覇が懸かってはいたが、強気になれる状態ではなかったと言う。「去年はしんどかった。無事に上がってきてくれれば…ぐらいに思っていた。それでも力のあるところを見せてくれた」。スタートで後手を踏みながら、直線は大外から1頭だけ違う伸びを見せての4着。もともと暑い時季が好きで、坂のあるコースは合う脚質。とはいえ、病み上がりの身で見せたそのパフォーマンスには驚かされた。

 山下助手は「根性が凄い。じゃないと、あの小さい体でずっと走ってこられない」と話す。確かに朝日杯FS、宝塚記念、有馬記念とも出走馬中で最も軽い体重での勝利だった。桁外れの気の強さ、負けん気がこれまでのG1・3勝につながっている。

 「何せ元気ですよ。7歳だけど年を感じない。とにかくやることをやって出すだけ。一日一日が勝負。馬体重は先週で430キロ。今度は420キロ台で持っていこうと思っている」

 4歳以降、1着時は必ず420キロ台だった。強い気持ちに走れる体がついてきた時、復活への扉はおのずと開く。

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2011年6月21日のニュース