【宝塚記念】シンゲン“一戦入魂”関東の意地示す

[ 2011年6月21日 06:00 ]

<宝塚記念>5度目の骨折を乗り越え悲願のG1獲りを目指すシンゲン

 不屈の8歳馬シンゲンが5度目の骨折を乗り越え、帰ってきた。昨秋のジャパンC12着後、2月中山記念で始動予定だったが、右前脚の軽度の剥離骨折が判明し、宮城・山元トレセンへ放牧。5月7日の美浦帰厩後は入念に乗り込み、92年宝塚記念以来の“関東馬ゼロ”の危機を救った。

 「もうないかなと思っていたら5度目の骨折で…。でも幸い症状は軽かった。いつもは山元の方で乗り込んでもらってますが(震災で)一時使えなかった時期があった分、早めに戻して厩舎でやっていく形に。間に合えば安田記念も考えていたが、馬の状態に合わせて宝塚に備えた」

 戸田師の言葉通り、調教量に不足はない。1週前の16日はパートナーを7馬身ちぎる猛デモ。Wコースで6F79秒3と意欲的に長めから追った。師は「G1でメンバーも強力なので少し気合を入れて、しっかりとやった。動きも良かったし、これで最終追いは単走でOK」と臨戦態勢は整った。

 一戦入魂の完全燃焼型だから休み明けは望むところ。昨秋オールカマーは約10カ月ぶりでドリームジャーニーを完封した“鉄砲の鬼”だ。指揮官は「若い頃のとげとげしさは解消してきたが、それでもしぐさ的にはまだまだ若い。力は確かなので頑張ってほしい」と強力関西馬にひと泡…の思いだ。

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2011年6月21日のニュース