【ヴィクトリアM】連覇へ死角なし!ブエナ「今年の方が上」

[ 2011年5月10日 06:00 ]

<ヴィクトリアM>女王の座は譲れない!連覇を目指すブエナビスタ

 女王の座は譲らない。春のG1シリーズも中盤戦。今週は引き続き東京を舞台に「第6回ヴィクトリアマイル」が行われる。昨年の年度代表馬ブエナビスタと牝馬3冠ウイナー・アパパネの激突。必見の好カードだ。惨敗に終わったドバイ遠征から巻き返すべくブエナビスタが連覇を狙えば、アパパネも打倒ブエナへ闘志満々。一騎打ちムードだ。

【ヴィクトリアM データBOX 追い切り】

 連覇へ死角なしだ。洗い場へ向かうブエナビスタの悠然としたたたずまいは相変わらずだ。山口厩務員の口調も滑らかそのもの。「昨年に比べたら今年の方が上。見た感じふっくらして歩様もいい。偏った硬さがなくて、悪いところが全くない」

 同じドバイ遠征帰りでも昨年とはまるで違う。昨年は馬体減りに加え、歩様も硬く「惨敗も覚悟した」というほど。昨年は09年有馬記念2着の後、京都記念1着→ドバイの流れ。今回は10年有馬記念2着の後、直接ドバイへ向かった。さらに現地での結果も違った。昨年はシーマクラシックで2着惜敗。今年はワールドCで8着。極端なスローの流れで末脚不発に終わり、ムーアを「競馬にならなかった」と嘆かせた。そのため、レース後の疲労度が雲泥の差だ。そして山口厩務員はこうも指摘した。「精神的にも肉体的にもタフになった。昨年とやることは一緒だけど馬の体調が全然違う。不安と言えば体に余裕があることぐらい。体調のいい証拠」

 帰厩後、中間の追い切りはCWコースで2本。先週は4日に7F94秒3~1F13秒3、7日に6F85秒2と長めをしっかり乗られている。道中行きたがるそぶりも見せたが、山口厩務員は不安なしの評価だ。「帰厩して日が浅いこともあって水曜は燃えていたね。土曜もグッとハミをかむところがあった。でも今回はマイルだから、あれぐらいガツンといってもいいんじゃないかな」。そして「東京は安心できる。競馬しやすい」と付け加えた。

 これまで東京コースではG1・3勝(オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋)を挙げ、ジャパンCでは1位入線(降着で2着)とほぼパーフェクトな戦績。不安があった昨年のこのレースも終わってみれば完勝だった。相手が3冠牝馬アパパネでも自信は揺るぎない。最強牝馬の称号を守るため、負けられない一戦だ。

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2011年5月10日のニュース