【NHKマイルC】リアルインパクト調整順調で一変!

[ 2011年5月5日 05:56 ]

<NHKマイルC>サイオン(左)、リバティバランス(奥)と併せて追い切るリアルインパクト

 関東の大将格リアルインパクトがニュージーランドT11着からの一変をアピールした。内田が乗り、Wコースでリバティバランス(4歳1600万)、サイオン(5歳1600万)を5馬身追走。直線でインから迫ると、残り100メートルで並ぶ間もなくグッと前へ。手応え十分なまま1馬身半先着した。時計は5F66秒3~1F12秒6。ラスト1Fの時計自体は前走と同じでも四肢にみなぎる力感は全く違っていた。

 内田は最高の手応えを感じていた。「本当はもっと併せたかったが馬が自分からかわしていった。気分良く走っていたし、息遣い、動きともいい」。昨年の朝日杯2着馬。前走はいかにも負け過ぎだが、これには明らかな理由があった。宮城県・山元トレセンでの放牧中に被災。絶対的な乗り込み量が不足したままトライアルに挑まざるを得なくなった。加えて初の長距離輸送で馬体重が激減。「美浦での計量からレースまでに26キロ減った」(橋本助手)とあっては大敗も仕方なかった。

 今回は違う。中間は再三の併せ馬でしっかりと負荷を掛けた。「やればやるほど動きがピリッとして、反応が良くなってきた」と橋本助手。一変の予感がする。07年のこのレースをピンクカメオで制した内田は、こう締めくくった。「前走はいろいろあったが、そういう経験を積まなければ強くならない。強いと信じていい馬だし、後は馬に任せたい。馬名通り、インパクトのある走りをしたい」。大敗を糧にG1制覇へと挑む。

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2011年5月5日のニュース