【NHKマイルC】ボス完璧デモ!復活Vで欧州怪物と対戦だ

[ 2011年5月5日 05:59 ]

<NHKマイルC>ウィリアムズ騎手を背に坂路を駆け上がるグランプリボス(右はタカオセンチュリー)

 グランプリボスの手綱を取ったオーストラリアの名手ウィリアムズは“ボス・ヤハギ”の指示を理解していた。坂路の併せ馬は「一気にかわさず徐々にかわすように」の指示。最後まで気を抜かさせないようにとの意図で、グランプリボスは僚馬タカオセンチュリー(8歳オープン)と競り合いながら、半馬身先着のフィニッシュ。2週続けて追い切りに乗ったウィリアムズは、課題の折り合い面は先週の時点で問題なしとしており「馬体が引き締まってレースの準備はできている」と目を細めた。

 この馬の父、サクラバクシンオーがこの世を去ったばかり。ウィリアムズは「この馬が後を継ぐよ」と後継種牡馬へ太鼓判を押せば、矢作師は血統の価値を高める海外遠征の壮大なプランを口にした。

 「NHKマイルCの結果次第」と前置きするものの、英国G1セントジェームズパレスS(6月14日、アスコット競馬場、3歳G1芝1600メートル)に挑戦する可能性がある。「ヨーロッパにいるとんでもなく強い馬と対戦したい」と今年の英G12000ギニーを6馬身差で圧勝した6戦無敗馬(フランケル)をターゲットにした。夢のカードをかなえるためにも、ここで2つ目のG1を手にして堂々と海を渡りたい。

 会見の席でしきりに「ヤハギ…」と名前を出してトレーナーとの意思疎通の良好さをうかがわせたウィリアムズ。矢作師も「あの馬に外国人騎手はあっている」と信頼を寄せて、復活の舞台装置が整ってきた。

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2011年5月5日のニュース