レーヴディソール骨折 松田博師「治ったらちゃんと走れる」

[ 2011年3月31日 06:00 ]

追い切りを終え洗い場で体を洗ってもらうレーヴディソール

 桜花賞(4月10日、阪神)で断然の1番人気が確実視されていた2歳女王レーヴディソール(松田博)が30日、右前脚の橈(とう)骨遠位端部分を骨折。全治には6カ月以上を要する見込みで、クラシック出走は絶望となった。

 CWコースで本番へ向けての1週前追い切りを行い、併せたミラグロッサ(3歳未出走)に悠々と先着。だが、調教後に右前脚の歩様に乱れがあったため、栗東トレセン内の競走馬診療所で精密検査を実施、骨折が判明した。

 松田博師は「皆さんに期待されていただけに残念。きれいに骨が飛んでいるので、それを取る手術を行うことになる。ひざの部分で全治は6カ月の見込み。治ったらちゃんと走れるようになると思うので、また皆さんに応援していただけたらと思います」と話した。全治6カ月なら、秋華賞(10月16日、京都)への出走は可能。秋の復帰に向けて完治を目指すことになる。

 レーヴディソールはデビューから4戦4勝。昨年は阪神JFを制して最優秀2歳牝馬に輝いた。今年の初戦のチューリップ賞(3月5日、阪神)ではグレード制導入後、ディープインパクトの05年菊花賞を上回る重賞での最高単勝支持率81・4%(110円)をマーク。昨年、牝馬3冠を制したアパパネに続く期待が高まっていた。

 ▼福永騎手 骨折は軽度と聞いているし、1日も早く回復して戻ってくるのを待っています。競走生活はこれで終わりではないし、帰ってきたらまた成長した姿を見せてくれると思う。

 ▽橈骨 橈骨とは前腕を通る骨。「遠位端」はその下端の部分で、腕節(ひざ)の上部にあたる。競走馬の骨折部位としては、多いものの1つ。

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