【中山牝馬S】“戸山イズム”注入で重賞初Vだ!

[ 2011年3月31日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=30日】関東馬で今、最も厳しいトレーニングを積んでいる馬は、中山牝馬Sで重賞初制覇を狙うプロヴィナージュで間違いないと鈴木は確信した。まずは坂路で4F59秒4~1F13秒9。これだけでも立派な追い切りと言えるが、さらにWコースへと入り、レインボーハート(4歳500万)、ブライトジェム(3歳未出走)を追走して3頭併入。6F86秒3~1F13秒5をマーク。これが本当に牝馬かと舌を巻いた。

 「最近、戸山(為夫)先生の名前がよく頭に浮かぶんだ」と小島茂師。「鍛えて最強馬をつくる」をテーマに徹底したハードトレで名馬を輩出した伝説の調教師だ。92年ダービー馬ミホノブルボンが坂路を5本上がったのは今も語り草。軽め、馬なり調教が幅を利かす風潮にあって、古き良き調教パターンを見直す気鋭の調教師がいる。競馬は面白いと鈴木はあらためて感じた。

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2011年3月31日のニュース