【弥生賞】オールアズワン“お寒い”内容も「十分」

[ 2011年3月3日 06:00 ]

CWコースでモエロックと併せるオールアズワン(手前)

 オールアズワンはCWコースの併せ馬。3歳未勝利のモエロックを相手にステッキを投じてやっとの同時入線だった。むしろ手応え的には分が悪くタイムも6F83秒6といかにも平凡。一見すると“お寒い”内容にも領家師は慌てる様子は全くない。

 「(昨夏の)札幌でも未勝利馬に遊ばれていたからな。走る姿勢が低かったらそれで十分なんだ」

 テンをセーブしてラストを伸ばす指示を鞍上に与えると、あとはひたすらフォームのチェックに目を凝らしていた。その重要課題でOKだったからこそ取材陣の輪に笑顔で対応したのだった。

 「皐月賞を勝ちたい。本番から逆算したローテーションで、挟むならここ1本でいいと思ったんだ。もし前走(ラジオNIKKEI杯2歳S)が惨敗していたら弥生賞前に使っていただろうけどそうじゃなかったからね。今回はあくまでトライアル。それでも格好はつけてくれるよ」

 狙うのは目の前ではなくその先だ、と公言。この馬にとって頂点を狙うための布石がこのレースだ。 

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2011年3月3日のニュース