【京都記念】さすが菊花賞馬!ビッグウィーク2秒差追いついた

[ 2011年2月11日 06:00 ]

川田を背にCWコースでミッドタウンレディと併せるビッグウィーク(右)

 京都記念の木曜追い。3カ月ぶりの実戦となる菊花賞馬ビッグウィークが軽快に動いた。CWコースの併せ馬で最後はやや遅れたが、これは追走していた分。クラシックホースが満を持して始動する。

【京都記念】

 ビッグウィークの最終追いは川田が騎乗してCWコースでミッドタウンレディ(4歳500万)を大きく追走する形。スタート地点で約2秒先行していた僚馬に直線手前で並びかけ、ギアを切り替える。鞍上の右ムチに応え、真っすぐに伸びてきた。最後は併走馬に頭差遅れでも、しっかり加速していったんは抜け出そうかという勢い。ラスト1Fは11秒6を刻んでいた。長浜師は本来の動きに戻りつつある愛馬を確認。納得の表情で切り出した。

 「先週は動きが重いかなって気がしたけど、今週の動きは良かったよ」

 菊花賞V後は有馬記念に向かうプランもあったが「深管骨瘤(こつりゅう=管骨に炎症でできたコブ)がいくらか出たので」とトレーナーが振り返ったように、大事を取って自厩舎で静養。その後はここを見据え調整された。

 中間に軽い裂蹄の症状がみられたため、調教も一工夫。普段のポリトラックコースではなく先週は坂路、今週はCWコースで追い切った。陣営に不安の色は見られない。調整面に狂いが生じたのでは?という周囲の心配を振り払うかのように、長浜師は「裂蹄は軽いものだった。やっと間に合ったという感じではない。ここまで順調にきているよ」と自信の表情で明かした。

 今後は日経賞を挟み天皇賞・春が大目標となる。昨年7月に初勝利を挙げてからわずか106日でクラシックホースに輝き、一気に目標とされる立場へと変わった。休み明けだからといって、菊花賞馬として恥ずかしい競馬はできない。

 「G1ホースだからね。強い馬はたくさんいるけど、今後もG1を獲れるようにしていきたい」

 トレーナーから強い意気込みが伝わってくる。菊花賞では後のJC覇者ローズキングダムを負かして大輪をつかんだ。その実力をあらためて証明するためにも、まずは今季初戦。好スタートを切って春のG1戦線に弾みをつける。

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2011年2月11日のニュース